Easy Trousers / Flannel Wool / Brown
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Number:14 2ND-TR03-FLWO
Material:wool 100%
Size:48(フリーサイズ)
Made in Japan
モデルは身長171cm、体重57kg、size.48(フリーサイズ)を着用しています。
以下、サイズについて、個人的な感覚ですが、ご参考まで。
詳細はお問い合わせください。
size.48→(メンズのフリーサイズ)
●この服について
気楽に穿けて、姿はきれい。
ウエストはゴム、内側にはドローコード。
ゆったりとしたシルエットは、裾に向かってゆるやかに細くなります。
後ろには、ちょっと変わった形のポケット。
ウエストにはひとつだけポツンとあるループ。
ゴムもドローコードもあるから、ベルトはいらないのに。
Gorschらしい遊び心を散りばめたイージーパンツですが、
ウエストのゴムを隠してしまえば、クリースのないスラックスのようです。
生地は、尾州の葛利毛織で織られたフラノ。
繊細なSUPER120'Sの原料をあえて太めに紡ぎ、ションヘル織機でゆっくりと織り上げています。
縮絨と起毛を繰り返すことで、ふっくらとした弾力と、カシミアのようになめらかな肌触りです。
焦茶や赤紫のニュアンスを含んだ深いブラウンも相まって、これまでのイージーパンツとはまた違う、端正でエレガントな佇まいです。
同素材のカラーレスジャケットと合わせれば、セットアップとしても着られます。
上質なスーツのようなエレガンスに気軽さと遊び心が見られます。
●「仕立屋見習い」
鈴木さんと二人で飲んでいたとき、学生時代は何かスポーツをされていたんですか、と聞いたことがあります。
返ってきた答えは、「乗馬です。」でした。
意外に思って話を聞くと、高校生の頃、「馬に乗りたい」という衝動に駆られ、自転車で一山越えて牧場へ通い、
「給料はいりません。その代わり、馬に乗らせてください。」
と頼み込んだのだそうです。
最初は断られたものの、諦めきれずもう一度訪ね、ようやく働かせてもらえることになりました。
仕事の後にはちゃんと乗馬の練習もさせてもらえたそうです。
毎回、片道一時間半の山道を、自転車を漕いで。
その話を聞いて、今の鈴木さんの中に、高校生の頃の鈴木さんが見えた気がしました。
心を奪われたものへ、真っ直ぐ向かう人なのだと。
その姿勢は、その後の歩みにも、そのまま表れています。
外交官としてボリビアへ赴任し、現地の仕立屋との出会いから服作りに没頭するようになり、外交官を辞めてロンドンのセントマーチンで学び、その後ドイツでFrank Leder氏のもと経験を積みました。
帰国後は東京でブランドを立ち上げ、現在は故郷・岩手にアトリエを構えています。
Gorschには、「ゴーシュという名の とある仕立屋見習いの物語」というブランドコンセプトがあります。
祖父が残したミシンをきっかけに、仕立ての道を歩み始めたゴーシュは、異国を渡り歩きながら腕を磨き、いつの日か故郷でものづくりをすることを夢見ています。
鈴木さんの歩みを知るほど、この物語は架空の人物というより、鈴木さん自身と重なって見えてきます。
そんな鈴木さんが作るGorschの服には、思わず目を留めてしまうような工夫があります。
意外なところに入ったタック。
袖口の独特な構造。
少し変わったポケット。
展示会へ行くたび、
「またこんなことをしている。」
と、僕は思わず笑ってしまいます。
そして、
「ああ、この人は、完成されることを拒むんだな。」
と尊敬の気持ちを抱くのです。
遊び心、いや、いたずら心と言ってもよいのかもしれません。
でも、そのいたずらは、確かな仕立てに支えられています。
Gorschの服は裏側までも美しく仕立てられ、替えボタンまで丁寧に縫い付けられています。
だからこそ、その自由な発想も、不思議と品よく映るのでしょう。
「Gorschの服って愛嬌がありますよね。」
と、お客様から言われることがあります。
僕も、その言葉がとてもしっくりきます。
拠点を岩手へ移し、地元の工場でものづくりを始めると聞いたとき、僕には正直、少しだけ不安がありました。
鈴木さんの手で縫わないことで、Gorschらしいクラフト感が薄れてしまうのではないか、と。
ところが、岩手でのものづくりが始まった最初のコレクションを見て、僕は度肝を抜かれました。
今までなかったような、美しく自由なデザインがそこにあったのです。
恐れ多くも、その驚きを素直に伝えると、鈴木さんはこんな話をしてくれました。
それまでは、自分で縫える範囲のデザインしか思い浮かばなかった。
けれど、工場の高い技術によって、その制約がなくなった。
すると、それまでの自分では考えもしなかったようなデザインが、自然と生まれるようになった、と。
そうやって、僕には見えていなかったGorschが、姿を現したのでした。
今でも、鈴木さんは自分の手で縫うことを大切にしています。
手を動かすことでしか見えないものがあるからです。
だから、工場で生産するようになったからといって、Gorschからクラフト感が失われたわけではありませんでした。
そんなふうにして、GorschはよりGorschらしくなったように、僕には見えました。
あらためて思い浮かぶのが、ブランドコンセプトにあるこの一節です。
ゴーシュという名の とある仕立屋見習いの物語。
鈴木さんは独立したあとも、「見習い」なんですね。
仕立屋だから、どこまでも仕立てを大切にする。
見習いだから、面白いと思ったことを、ためらわない。
それがGorschの物語なのだと思います。
鈴木さんの服を見ていると、鈴木さん自身を思い出します。
心を奪われたものへ、真っ直ぐ向かう。
その純粋さ、その衝動が、そのまま作品になっている。
だから、Gorschの服には体温がある。
こういう人が作ったものを、僕はちゃんと伝えていきたい。
だから今日も、僕はGorschを伝えています。
●ご購入前に読んでおいてほしいこと。
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