【2〜3月再入荷予定】BARON / Pueblo / Tobacco

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Brand：naruse fumihito
Quality：牛革（Pueblo）
Made in Japan


●naruse fumihitoについて

「こんな身近に本物がいたとは…」


"naruse fumihito"


成瀬史一氏は美しいバッグたちの生みの親であり、
"style in toron"の初期から3年半に渡り、モデルを務めてくれた人物です。
お客様として出会った当初の彼は24歳。
アースカラーのリネンウールに身を包み、肩には大きなショールを無造作にかけ、
足元はトラディショナルな革靴で、クラシックなメガネに、
当時は親戚のおばちゃんのカットによる七三分け、というスタイルでした。
やけに堂々としているので、30歳くらいだと思い込んでいました。
生意気で上品、という素敵な風情の青年でした。
2度目の再会時にはモデルの依頼をしていました。


ところで、服好きの僕たちにとって、
ほしいバッグはどのくらいあるでしょうか？
ここでいう服好きとは、トレンド好きやブランド好きのことではありません。
toronのお客様のように、
季節や気分、美意識や価値観を反映させた自己表現を楽しめる人たちのことです。
バッグもやはり、自己表現の一部だと思うのですが、
「遊び心をもつ紳士のための洋服屋」から見ると、
しっくりくるバッグが少ないのです。
小さいバッグはスポーティかフェミニンなものが多く、
大きいバッグはエコバッグの延長のような大味のものか、
旅行鞄、ビジネスバッグといった、道具としての価値しか感じられません。
大手メゾンのバッグはステータス性に重きを置く所有物としての価値でしょうし、
ファッションブランドのバッグはファッション的な価値はさておき、
単純にクオリティーが低いです。
いずれにしても、カテゴリーの域を出ないものがほとんどです。


と、このような不満を希望に変えてくれたのが、
当時は何者でもない成瀬氏の出現でした。
成瀬氏がモデルとして来店するときは、
自作のリュックに色とりどりの靴下を詰めこんできてくれました。
撮影する服や靴が決まると、彼は僕の指示を待たずに、
勝手に靴下を履いていることが、よくありました。
それが面白いことに、僕の要望とほとんど一致するのです。
僕が何年もかけて養ってきた感性や、構築してきたロジックを、
彼は若くして持っていたのです。
いや、それ以上でしょう。
仕入れた本人である僕よりも、
服の特徴について正確に言及するのには、驚かされたものです。

そうこうしているうちに、彼の試作品を見せてもらうようになりました。
（たいていは撮影終了後、2人でチョコレートケーキを食べながら…。）
専門の学校を出ていない、どこかに弟子入りもしていない、
ブランド名すら決まっていない、ないないづくしの若者の試作品です。
センスのよい彼とはいえ、普通は期待できませんよね？
ところがですね。

「なに？化け物？天才？」（フォークを落としそうになる…）

これが正直な僕の感想でした。
独学ならではの自由な発想と、独学とは思えない完成度の高さは、
僕の想像をはるかに上回るものでした。
縫製はすべて彼による手縫い、
それを活かしたデザインは既存のカテゴリーを軽々と超えています。
さらには、試作品を披露してもらうたび、ステージを上げていくのです。
その頃にはもう、toronで取り扱うことを決めていました。
名もなき作品たちは、すでに、他を圧倒するほど、素敵なのですから。
ファッション感覚と職人気質のハイブリッドで、
唯一無二の世界観を作り上げています。


最初の出会いから4年が経ち、成瀬氏は28歳。
2022年に僕たちはtoronと"naruse fumihito”として出会い直しました。
仲良しだから取り扱っているわけじゃないことは、
僕のことをご存知の方ならお分かりでしょう。
僕たちと同じように、洋服に対する愛と理解がある成瀬氏の作品です。
ぜひ、服好きなあなたに、連れて歩いていただきたいのです。
服装と一体となり、あなたの魅力を引き出してくれることでしょう。


toron　広崎 圭祐


●ご購入前に必ずお読みください。
服は着ないと分からないですよね。
だからtoronではご返品を承ります。
ご納得いかなかったものを無理にお買い上げいただくことは、
こちらとしても本意ではありません。
限られた写真とコメントだけでは、なかなか確信を持てないことだと思います。
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実店舗と同様に懇切丁寧にお客様と向き合います。
それでもサイズが合わなかったり、イメージとは違って、
積極的に着たいと思えないときにはご返品ください。


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